出産は病気ではない。だから、患者も家族も安全だと思い込んでいる。毎年この産院で行われる2000件の出産で、約300件の出産は命の危険と隣り合わせだ。その小さな命が助かることもあれば、助からない時もある。100%安全などあり得ない。それが出産。年間100万人の命が誕生する現場から、産科医・鴻鳥サクラの物語。引用元:電子書籍コミスト
大人気漫画コウノドリとは?
コウノドリの基本情報
「コウノドリ」は鈴ノ木ユウによる産科医療漫画です。
2012年、講談社の週刊漫画雑誌モーニングで連載を開始。
連載当初は短期集中連載の予定でしたが、翌年2013年春から通常連載となりました。
モーニングでは2020年23号で完結、単行本は全32巻で完結しています。
2015年10月には、綾野剛主演でドラマ化もされています。
また、2017年10月には第二シリーズが、2020年にはコウノドリ傑作選が放送されました。
コウノドリは、産科医師であり、謎のジャズピアニストベイビーというもう一つの顔も持つ鴻鳥(コウノトリ)サクラを中心に、妊娠出産や育児に関連するさまざまな「命」に関するエピソードが展開されます。
物語は妊娠出産、育児に関わるさまざまなエピソードを通じて、広く深く展開されます。
コウノドリは妊婦や産婦のエピソードだけでなく、その家族や主人公鴻鳥サクラの過去、聖ペルソナ総合医療センターでともに働く仲間たちの背景も、重要な要素としてクローズアップされます。
また作品中には、
「出産は待ってくれないからね」
「産科医(ぼくら)は無力だ」
などを始めとする数々の名言も散りばめられており、読者の心を魅了します。
コウノドリは、産科医療のリアル、現場での人間ドラマ、妊娠出産の奇跡、育児の難しさ、喜びを感じられるだけでなく、命の尊さや家族の大切さを再認識できる漫画です。
コウノドリ1巻あらすじ(ネタバレを含みます)
コウノドリ1巻は、
・未受診妊婦のエピソードを描いた「受け入れ拒否」
・切迫流産のことを描いた「切迫流産」
・ドラマでは触れられていないセンシティブなエピソードを描いた「淋病」
・帝王切開を嫌がる妊婦のエピソードを描いた「オンコール」
の四部作となっています。
コウノドリ1巻のあらすじや感想(ネタバレを含みます)はこちらです。
聖ペルソナ総合医療センターで産科医として働くかたわら、謎のジャズピアニスト『BABY』としての顔も持ち合わせている鴻鳥サクラは、今日も「出産に休みはない」と昼夜関係なく働いています。
ある日、サクラの働く聖ペルソナ総合医療センターに、妊娠してから一度も妊婦健診を受けていない、いわゆる「未受診妊婦」の緊急受け入れ要請が入ります。
未受診妊婦を受け入れる病院のリスクが大きいことを承知で、また仲間の反対を振り切って、サクラは妊婦を受け入れます。
すでに5つの病院に受け入れ拒否をされ、あとがない未受診妊婦の安否は…?
コウノドリ2巻「未成年妊娠」あらすじ(ネタバレを含みます)
コウノドリ2巻は、
・高校生の妊娠のエピソードを描いた「未成年妊娠」
・無脳症の赤ちゃんのエピソードを描いた「無脳症」
・サクラの研修医時代のエピソードを描いた「被膜児」
・どうしてもタバコが止められない妊婦のエピソードを描いた「喫煙妊婦 前編」
の四部作となっています。
ここでは「未成年妊娠」のあらすじをご紹介します。
産科医師であり、謎のジャズピアニスト「ベイビー」の顔を持つ鴻鳥サクラは、聖ペルソナ総合医療センターできょうも休む暇なく働いています。
この物語の主人公である高校生のミホは、お腹の中に小さな命が宿ったことに気づき、ひとりで聖ペルソナ総合医療センターを訪れました。
サクラに妊娠している事実を告げられたミホは中絶することを決意します。
サクラは、ミホの赤ちゃんはすでに13週目に入っていて「中期中絶」になること、未成年者の中絶手術にはパートナーの男性と両親の同意書が必要になることを告げます。
サクラの下した決断とは…。
未成年者の妊娠出産に、鴻鳥サクラが切り込みます。
(2巻TRACK4 P.3〜)
※2ヶ月の利用継続が条件です。
媒体(アプリ)名 | 配信 | 料金と特典 |
---|---|---|
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出典:電子書籍コミスト
出典:電子書籍コミスト
コウノドリの主要登場人物
コウノドリは個性豊かな登場人物も魅力の一つです。
ここでは物語を動かす主要登場人物、またドラマでは誰が演じていたかをご紹介します。
- 鴻鳥サクラ 演:綾野剛
コウノドリの主人公鴻鳥サクラ(こうのとりさくら 演:綾野剛)は、ペルソナ総合医療センターで働く産婦人科医。
「100%安全なんてありえない」出産と、日々向き合っている。
自分の命と引換えに母親を亡くしたため、児童施設で育ち、親の顔を知らない。
妊婦や産婦、その家族の心情にまでとても敏感で、ときには厳しい言葉を投げかける。
無類のカップ焼きそば好き。
いざ食べようとすると他のメンバーに食べられたり、用事が入ったりする。
謎のジャズピアニストベイビーでもある。
- 下屋カエ 演:松岡茉優
サクラの後輩に当たる下屋カエ(演:松岡茉優)は、ペルソナ総合医療センターで働く女性新人産科医。
まじめで合理的な考えを持つ。
数少ない女性産科医のため、妊婦から指名されることが多く、その忙しさゆえに大好物の焼肉を食べ損ねることも。
のちに救急救命医となる。
実はベイビーのファンである。
- 四宮ハルキ 演:星野源
サクラの同期であり聖ペルソナ総合医療センターで産科医として働く四宮ハルキ(演:星野源)は、いつも仏頂面で患者に厳しく、周囲からの評判はあまりよくない。
以前は感情豊かで患者からの信頼も厚かった四宮だが、かつて自分が担当していた妊婦を死なせてしまったこと、そのこどもも重度の脳性麻痺で植物状態になってしまったことから自分を攻め、以降人が変わったかのようになる。
いつもジャムパンと牛乳のセットを好んで食べる。
小松からは「シノリン」と勝手に呼ばれている。
- 小松ルミ子 演:吉田羊
小松ルミ子(演:吉田羊)は、サクラと四宮が研修医時代にお世話になった助産師である。
実家が助産院を営んでおり、その影響で助産師となる。
サクラが孤児だという事実を知っている。
豚足が好きで、身長はサクラの腰のあたりまでしかない。
四宮のことを唯一「シノリン」と呼ぶ。
その他にも、ダジャレが寒い麻酔科医の船越先生、ちょっと高めのアイスがご褒美の救命医の加瀬先生など、個性的な登場人物がたくさん登場します。
コウノドリは、それぞれの登場人物の個性が立っている点も魅力的です。
コウノドリ感動エピソード3つ(若干のネタバレを含みます)
コウノドリにはたくさんの魅力的なエピソードがありますが、その中でも特に感動するエピソードを3つ、ご紹介いたします。
※全て漫画のタイトルになります。
- 喫煙妊婦(2,3巻TRACK7,8)
コウノドリ2,3巻TRACK7,8では、喫煙妊婦の問題を描いています。
一般に妊娠中の喫煙は、お腹の赤ちゃんへの悪影響を考え、良くないとされています。
しかし、妊娠が発覚しても喫煙を止められない妊婦はたくさんいます。
このエピソードの主人公である木村さんは、サクラの担当する妊婦です。
彼女もまた、タバコを止められない妊婦の一人でした。
サクラは妊婦がタバコを吸う事のリスク、お腹の赤ちゃんへの悪影響を事細かに伝えますが、木村さんはタバコを止めることができません。
一方、サクラの同期である四宮は、5年前のある出産手術のトラウマから解放されず、きょうも患者に冷たく当たります。
そんな中、サクラや四宮の最も恐れていたことが起こります…。
このエピソードでは、妊婦の喫煙が母体や赤ちゃんにどれだけのリスクを与えるか。
また、主要登場人物である四宮の過去もクローズアップされています。
喫煙が身体に与える害の恐ろしさ。
また、四宮がなぜいつも患者に厳しく接してしまうのか、その切ない背景も見え、深い感動を与えます。
- 救急救命(3,4巻TRACK11,12)
コウノドリ3,4巻TRACK11,12では、交通事故にあった妊婦の話を描いています。
交通事故にあい、頭を強打し意識不明のまま聖ペルソナ総合医療センターに運び込まれた妊婦、今井メグミ。
彼女は妊娠36週に入っており、いつ赤ちゃんが産まれてもおかしくない状態でした。
救命医である加瀬は、メグミの夫ヒロユキに、緊急開頭手術を行ったがメグミの意識は戻らない可能性が高いことを伝えます。
こういった場合、母体最優先なのをわかっていながら、サクラは産科医として分娩に持ち込もうとします。
救命医である加瀬は「産科と救命では目的が違う」「母体が死んでしまう」と、分娩に反対します。
ヒロユキは非情にも、奥さんか赤ちゃん、どちらの命を優先するか、困難な判断を迫られます…。
このエピソードは、コウノドリファンの間では神回と称賛されるほどの人気を誇ります。
数々の名言も生まれました。
サクラたち医師のやりきれない感情や、家族の悲しい感情を、とても緻密に描いています。
ドラマ版ではヒロユキ役の小栗旬さんが熱演し、その演技が多くの感涙を誘いました。
また、救命医の加瀬や麻酔科医の船越など、新しい登場人物が登場するエピソードでもあります。
- 風疹(4巻TRACK14)
コウノドリ4巻TRACK14では、風疹について触れています。
サクラが担当した出産の中に、先天性風疹症候群を持って産まれたハルカがいました。
ハルカは先天性風疹症候群の3大症状のせいで目が見えず、身体も健康とは言えません。
そのため、大きくなっても聖ペルソナ総合医療センターに通っています。
その年は風疹が流行っていて、すでに20人以上の赤ちゃんが風疹の被害にあっていました。
サクラは、診察に来る妊婦やその家族、産後入院している産婦にも、風疹のワクチンを打つことを勧めます。
たった1本のワクチンを打つことで防げる障がいを減らすため、ハルカのように障害を持ったこどもを産ませないために。
ハルカの誕生日。
サクラはハルカたち家族3人を、ベイビーのライブへと招待します…。
このエピソードでは風疹の怖さが丁寧に描かれています。
ハルカちゃんの言葉や、最後のライブのシーンはとても感動的であり、読者に深い感銘を与えるでしょう。
大人気漫画コウノドリが読者に与える魅力
コウノドリの魅力は数えきれないほど挙げられますが、最大の魅力は「産科医療のリアルな現実描写を、重苦しくなりすぎないように伝えている点」でしょう。
「命」という重いテーマが、聖ペルソナ総合医療センターの個性的な登場人物によって丁寧に、誰でも読みやすいように描かれています。
妊娠出産の奇跡、命の尊さ、家族の絆、そして産科医側の喜びや苦悩をわかりやすく描き、読者に感動や共感を与える漫画は、唯一無二でしょう。
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まとめ
コウノドリは鈴ノ木ユウによる、感動的な産科医療漫画です。
主人公鴻鳥サクラをはじめとする個性豊かな登場人物とともに、妊娠出産を通じて命の大切さ、家族の絆を感じることができます。
今現在妊娠している方、これから経験をする可能性がある方やその家族にもおすすめです。
コウノドリには産科医側の苦悩や葛藤も描かれており、そのリアルな描写も魅力の一つです。
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