しょうもない僕らの恋愛論
作者:原秀則 権利元:小学館
主人公は、デザイン会社に勤務する40代男性・筒見拓郎。拓郎は、20年前のバンド仲間であり好意を寄せていた谷村安奈からFacebookの友達申請を受ける。しかし、翌日に安奈の死を知る。安奈の娘・谷村くるみ、高校時代からの女友達・森田絵里も拓郎と深い関わりを持つようになり、お互いの様々な思いが交錯する。引用元:電子書籍コミスト
「しょうもない僕らの恋愛論」とは
「しょうもない僕らの恋愛論」は原秀則による恋愛漫画です。小学館『ビッグコミック』にて2019年2号から2021年7号にわたって連載され、連載終了後の2021年8号では特別編が掲載されました。単行本は6巻で完結します。2023年1月~3月期には全10話でテレビドラマ化も行われました。
「しょうもない僕らの恋愛論」の登場人物
「しょうもない僕らの恋愛論」に登場するキャラクターを紹介します。
筒見拓郎(つつみたくろう)
独身の40代男性。デザイン会社にてエディトリアルデザイナーとして20年以上勤務。大学時代、谷村安奈の音楽的才能に惚れてバンドに誘う。谷村安奈の死をきっかけに彼女の娘・谷村くるみと会う。
谷村安奈(たにむらあんな)
拓郎の大学時代のバンド仲間。拓郎の初恋相手であり、安奈も彼に対して恋心を抱いていた。のちに、くるみの母親となる。
谷村くるみ(たにむらくるみ)
安奈の一人娘。女子高生。安奈の死をきっかけに拓郎と出会い、しだいに彼に惹かれていく。
森田絵里(もりたえり)
拓郎の高校時代の同級生で、現在は大手スーパーの課長。高校生の頃から拓郎に対して恋心を抱いていたが、あくまで友人として拓郎と付き合いを続けてきた。くるみが現れたことをきっかけに、拓郎との関係に進展が生まれる。
平尾研二(ひらおけんじ)
くるみの父親。安奈とはすでに離婚している。輸入雑貨会社の社長であり、1年の多くを海外で過ごす。あまり家庭を優先しない性格で、くるみから快く思われていない。
小倉悠(おぐらゆう)
くるみの高校の同級生であり、幼馴染。堅実的な性格で優等生。くるみと多くの時間を一緒に過ごすうち、くるみが拓郎に惹かれていることに気づく。
マスター
拓郎や絵里の行きつけのバー「ちゃらんぽらん」のマスター。面倒見が良い性格で、拓郎や絵里の悩み相談にもよく乗っている。
木ノ下二郎(きのしたじろう)
拓郎が勤めるデザイン会社の社長。拓郎と同じく昔はデザイナーだったが現在は後輩の育成にあたっている。
宇崎(うざき)
拓郎のかつてのバンド仲間。安奈が亡くなった際、最初に拓郎に連絡を取った。
河島薫(かわしまかおる)
絵里の勤めるスーパーの同期社員。
船村(ふなむら)
くるみや悠の通う高校で美術を担当する教師。
谷村桃子(たにむらももこ)
くるみの祖母。安奈の母。
「しょうもない僕らの恋愛論」1巻ネタバレ
20年以上デザイン会社に勤めるベテランデザイナーの拓郎は、すでに亡くなっていたはずの谷村安奈からFacebookで友達リクエストをもらう。
安奈は、拓郎が大学時代にバンドへと誘ったかつての仲間だった。当時ともに大学1年生の安奈と拓郎はお互いに恋心を抱いていたが、バンド内での恋愛は禁止だった。2年後の最終ライブの日、安奈は拓郎に「話がある」と持ちかけるが、拓郎は待ち合わせ場所に現れなかった。お互い想いを告げられないまま、その後も会わなかった。
友達リクエストを送信したのは、安奈の娘・くるみだった。くるみは以前、母親が好きだった拓郎の話を聞いて興味を持っていたのだ。安奈の葬式にやって来たくるみは安奈にそっくりだった。葬式で会って以来くるみは何かと拓郎と連絡を取るようになる。拓郎は再度くるみと会った時「なぜ安奈との待ち合わせ場所に来なかったのか」をたずねるが、拓郎は答えない。
くるみは、幼馴染で高校の同級生でもある悠と色々な話をする仲。拓郎の話も頻繁にするようになり、悠はくるみが拓郎に惹かれていることを知る。
一方、拓郎は高校の同級生であり現在はスーパーで課長を務める絵里とよく飲みに行く仲。絵里は拓郎を好きだが拓郎は気づかない。
ある日、拓郎とくるみはカラオケに行くことに。安奈の声に似ているくるみの歌声を聞いて、拓郎は安奈のことを思い出す。拓郎は待ち合わせ場所に現れなかった理由を思い切って話すことにした。
安奈と最終ライブの日に会えなかったきっかけは「拓郎の父親が倒れた」という連絡だった。拓郎は病院に直行。父親の命に別状は無かったものの麻痺が残ってしまい、経営していた店をたたむことになった。兄と借金を返すために拓郎は大学を辞めた。拓郎は自分が恥ずかしくなり、安奈に会おうとする気持ちを失った。東京で働き始めた時には安奈が結婚していることを知り、以降も会うことは無かった。
くるみが拓郎に対し「代わりに許します」と答えたことで、拓郎は胸の痛みが和らいだ。

出典:電子書店コミスト
「しょうもない僕らの恋愛論」2巻ネタバレ
くるみと悠が一緒に映画を観た帰り、電車が止まってしまった。拓郎の家が近かったのでくるみは拓郎と連絡を取り、くるみと悠は拓郎の行きつけのバー『ちゃらんぽらん』に連れて行かれる。
拓郎は絵里をバーに呼び出し、くるみと悠を車で送ってもらう。絵里は、くるみと安奈が瓜二つだということをきっかけに拓郎に告白するが、拓郎は冗談として受け流す。
くるみは高校2年生になり、大学進学も考えるが費用の問題で悩む。親族で一番近い存在である祖母には相談できないでいた。ちょうど悩んでいる折、母と離婚していた父・研二がくるみの元へやってきた。輸入雑貨会社の社長をしている自分と暮らせばお金の悩みは解決すると考えた研二はくるみと一緒に生活することを切り出す。
くるみは迷った。お金の問題はたしかに解決するが、祖母も大事だからだ。くるみは拓郎に相談した。持ちかけられた拓郎は、結婚して幸せに暮らしていたと信じていた安奈が実は離婚していたことを知ってがっかりした。研二のことを知りたがる拓郎を見て、くるみは拓郎への恋心に気づいた。
一方、一度告白を受け流された絵里はもう一度覚悟を決めて拓郎に告白した。断られたら二度と会わないと伝えたところ、拓郎は絵里の気持ちを受け入れた。
くるみは絵里と拓郎が腕を組んでいる姿を街中で目撃してしまい、ショックを受けた。

出典:電子書店コミスト
「しょうもない僕らの恋愛論」3巻ネタバレ
告白する前にフラれる気持ちを味わったくるみに対して、悠は告白する。キスをしてきた悠をくるみは突き飛ばすが、悠が日を改めてしっかりと想いを伝えた。関係は変わらなかったが今まで通り仲良く過ごすことになった。
絵里といる姿を見られて以降、拓郎からくるみに対して連絡をしてもなかなか取り合ってもらえなかった。意を決して拓郎と再会したくるみは、絵里と拓郎が付き合うことになったと聞いて泣いてしまった。くるみのことが気になりつつも拓郎から絵里への想いは増し、拓郎から提案するかたちで拓郎と絵里は同棲することになった。
くるみは高校3年生になり、拓郎とも会わなくなっていたが、依然として拓郎のことが好きだった。大学進学のことも含めてくるみにとって考えることがたくさんある時期。ある時くるみは偶然拓郎に出会い、それをきっかけに安奈の写真を渡すために拓郎がくるみと会おうとする。だがくるみは、自分の拓郎への気持ちを理解していながら会おうとする拓郎に対して嫌気がさし、会うことを拒む。拓郎はくるみのことを考えながら過去の安奈に重ねていた。20年前の出来事をやり直をうとしていることに気づく。

出典:電子書店コミスト
「しょうもない僕らの恋愛論」4巻ネタバレ
くるみはしばらく拓郎に連絡を取っていなかったが、悠と卒業アルバム委員になったため、悠に促されて拓郎に相談することにした。くるみは拓郎に会うつもりは無かったが、デザイン面でアドバイスをもらいたいと思うようになったのだ。卒業アルバム制作を通じて拓郎とくるみは再び仲良くなる。拓郎と笑うくるみを見て、くるみの拓郎への気持ちに嫉妬する。拓郎は改めてデザインの楽しさを思い出す。
拓郎は仕事を振り返り、デザインの仕事に関わる機会が減っている現状を変えたいと思うようになった。社長の木ノ下二郎に、会社に残って欲しいと頭を下げられるが、残ってもデザインに関わることができないと悟った拓郎は独立する。
くるみは卒業アルバム制作を通じてデザインの仕事をしたいと思うようになり美大進学を考えるが、費用の問題がある。父親はお金を持っているが、くるみは自由奔放で責任感のあまりない父親と暮らすことは考えられない。拓郎にアドバイスをもらい、くるみは祖母に美大進学についての話をした。すると祖母が安奈の貯金について教えてくれたためお金の不安がなくなり、美大を受験することに決めた。熱血的な美術教師・船村の指導を仰ぎながら勉強に励んだ。
拓郎は絵里との約束を差し置いてくるみのデッサン指導に付き合うなど、安奈よりもくるみに対して心惹かれる場面が描かれるようになる。

出典:電子書店コミスト
「しょうもない僕らの恋愛論」5巻ネタバレ
くるみと拓郎が二人で会っているところを、絵里の会社の同期である河島薫に目撃される。絵里は自分との約束を差し置いて拓郎がくるみと会ったことを知る。絵里と薫が『ちゃらんぽらん』で飲んでいたところに忘れ物をしたくるみと悠がやってきた。絵里の代わりに薫が、くるみに対して拓郎と会っていた理由を問いただす。くるみは拓郎にデッサンを見てもらっていたと言い、拓郎と二度と会わないことを約束する。
くるみは改めて拓郎について考え直し、『ちゃらんぽらん』で絵里と話すことに。くるみは思い切って「拓郎が好きだ」と絵里に打ち明けた。絵里が受け入れてくれたため美大の受験に対しても前向きになった。そしてもう一度だけ、最後の機会と決めて、くるみは拓郎に会う。デッサンを描いたスケッチブックの最後に「さよなら筒見さん」と書き、くるみはすっきりした状態で拓郎に別れを告げた。
拓郎はマスターから絵里とくるみが会っていたことを聞く。
一方、絵里は会社の部下である堀江から告白されていた。絵里は家に帰り、拓郎に対してくるみと会ったことを隠した理由についてたずねる。拓郎に対して怒りを覚えた絵里は家を出て薫のところへ向かった。拓郎はなんとか絵里と話す機会を得た。しかし拓郎が結婚について時間が欲しいと答えたところ、絵里は愛想を尽かして別れを告げた。

出典:電子書店コミスト
「しょうもない僕らの恋愛論」6巻ネタバレ
拓郎が絵里に別れを告げられてから3年が経った。拓郎は手足を骨折してしまったため仕事が思うようにいかない日々を送っていた。マスターが絵里に面倒を見てもらうよう頼んでみたが断られてしまった。
くるみは美大ではなく一般の大学で3年生となっていた。恋人はいない。出版社でバイトをしており、とあるデザイナー、つまり拓郎が骨折して仕事できないという話を周囲から聞いていた。くるみが迷った末に拓郎のマンションをたずねたところ、不自由に暮らす拓郎に出会う。拓郎は絵里と別れたことをくるみに告げた。美大に入れなかったがデザイン系の仕事を求めるくるみに、拓郎は多くの仕事を手伝ってもらうことに。
同じ頃、絵里は堀江と付き合うようになった。
くるみが拓郎のお手伝いをする最終日、くるみは再び拓郎に告白。「私のことを好きですか?」と聞くくるみに拓郎は答えず、二人で『ちゃらんぽらん』に向かう。拓郎は「くるみの後ろに安奈を見ていた」と告げる。安奈の娘じゃなかったとしても、くるみのことは考えられないと付け足した。くるみは拓郎に、本当に別れを告げた。しかし拓郎は実はくるみのことが好きで、しっかりとふってあげたのだ。

出典:電子書店コミスト
「しょうもない僕らの恋愛論」を漫画アプリで読む方法
「しょうもない僕らの恋愛論」は、複数の漫画アプリで読めます。中でもおすすめすなのが電子書店「コミスト」。コミストなら月額コース1ヵ月無料で楽しめます!
媒体(アプリ)名 | 配信 | 料金と特典 |
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コミストコミスト | 電子書籍 | 月額コース1ヵ月無料 |
ピッコマピッコマ | マンガアプリ | 1日1話無料 |
LINEマンガLINEマンガ | マンガアプリ | 1日1話無料 |
マガポケマガポケ | マンガアプリ | 1日1話無料 |
「しょうもない僕らの恋愛論」をVODで視聴する方法
テレビドラマ版の「しょうもない僕らの恋愛論」は、VODで視聴できます。現在U-NEXTとAmazon Prime Videoにて配信中です。
動画サイト | 料金と特典 |
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まとめ
登場人物たちが過去や未来と向き合う時に生まれるドラマが魅力的な「しょうもない僕らの恋愛論」。
拓郎が安奈のことを忘れられなかったり、くるみや絵里が拓郎との関わりを迷ったりといった姿に自分を重ねる読者も多いのではないでしょうか。
「しょうもない僕らの恋愛論」は、電子書籍サイト「コミスト」で配信中。しかも、「初月無料月額コース」に入会すると、1か月間無料です。
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